うちの次男が、星が大好きです。サンタさんに望遠鏡をお願いするくらい好きで、星座にまつわるギリシャ神話の本もよく読んでいます。
それなら、太陽系をいろんな角度から観察できるものを作ってあげられたら——AIのClaudeと一緒なら、自分でも作れるかな?というのが始まりでした。僕自身も、もともと宇宙は好きだったんです。
そうして手を動かしてみたのが「space-explorer(宇宙のGoogleマップ)」です。ブラウザだけで動く3D宇宙探査ツールで、登録もログインも不要。スマホからすぐに宇宙を旅できます。

4つのスケールで宇宙を行き来できる
画面の上にある4つのボタンで、宇宙のいろんなスケールを行き来できます。
- 🪐 太陽系モード:太陽の周りを8惑星が今この瞬間の正しい位置で回っています。月も、国際宇宙ステーション(ISS)も、本当に今いる場所に。
- ⭐ 近くの星モード:太陽系の外、約500光年の範囲にある1600個以上の本物の恒星たち。シリウス、ベガ、ベテルギウス…肉眼で見える星が3D空間に並んでいます。星座線も表示できます。
- 🌌 銀河モード:天の川銀河を真上から斜めから自由に眺められます。6本の渦巻きの腕、中心の超大質量ブラックホール「いて座A*」、有名な18個の星雲も配置されています。
- 🌐 局所銀河群モード:天の川銀河の外まで飛び出します。アンドロメダ銀河(M31)、大マゼラン雲、ボーデの銀河、子持ち銀河、楕円銀河M87…合計10個のお隣の銀河たちが見えます。
太陽系:地球の青も、土星のリングも、本物の見た目
水星から海王星までの8つの惑星が、今この瞬間の正しい位置でゆっくり動いています。NASAがパブリックドメインで公開している惑星の表面画像を使っているので、地球の青い海も、木星の縞模様も、土星のリングも、本物の見た目に近い形で目の前に広がります。
マウスでドラッグすれば視点が回り、スクロールでぐっと近づけます。スマホならピンチとスワイプで同じことができます。「火星の裏側から太陽を見たらどう見えるんだろう」みたいな寄り道も自由です。地球の周りには、本物のISSの現在位置が赤い点で表示されます。
近くの星:本物の恒星カタログから1600個+12星座
太陽系の外に出ると、近くの恒星たちが見えてきます。表示している星は、HYGデータベース(公開されている天文カタログ)から、肉眼で見える明るさの星約1600個を、それぞれの本当の3D位置に配置しています。色も、本物の星の色温度に合わせて青白〜オレンジ〜赤の幅で出しています。
主要な恒星19個には日本語名のラベルも付いていて、シリウス、ベガ、ベテルギウス、アンタレス、ポラリス…と、聞いたことのある星を見つけられます。星座線のON/OFFも切り替えられるので、オリオン座や北斗七星、はくちょう座、さそり座、みなみじゅうじ座など12星座が3D空間でどう並んでいるか確かめられます。次男はギリシャ神話と結びつけて「あれがオリオン、あれがさそり」って当てっこできて楽しいみたいです。
銀河:腕6本+星雲18個+いて座A*
もっとぐっと引くと、天の川銀河の全体が見えます。6本の渦巻きの腕(ペルセウス腕、オリオン腕、サジタリウス腕など)が中心から伸びていて、その間にはダストレーンと呼ばれる暗い帯も描いてあります。太陽の位置はオリオン腕の中、銀河中心から26000光年のところに小さな点で表示しています。
銀河の中には、有名な星雲を18個配置しました。オリオン大星雲、馬頭星雲、創造の柱(鷲星雲)、カリーナ星雲、かに星雲、三裂星雲、環状星雲、北アメリカ星雲、らせん星雲(神の目)、燃える木…クリックすると日本語の名前と「赤ちゃん星がたくさん生まれている雲」みたいな小学生向けの説明が出ます。
中心の超大質量ブラックホール「いて座A*」もちゃんとラベル付きで表示しています。
局所銀河群:となりの銀河まで届いた
さらにぐっと引いて、天の川銀河の外に出ます。お隣の渦巻き銀河「アンドロメダ銀河(M31)」が250万光年の距離に大きく見えます。天の川銀河よりも2倍大きい、お隣さんです。
他にも、すぐ近くの小さな銀河「大マゼラン雲」「小マゼラン雲」、三角座銀河M33、ボーデの銀河M81、葉巻銀河M82、子持ち銀河M51、ソンブレロ銀河M104、そして中心のブラックホールが世界で初めて撮影された楕円銀河M87まで、合計10個の銀河を配置しています。
惑星も星雲も銀河も、クリックすると日本語の説明が出る
太陽系の惑星、銀河の中の星雲、局所銀河群のお隣さんたち、どれをクリックしても画面の右側に日本語の情報パネルが出てきます。名前と読み方(ふりがな付き)、大きさ、距離、ひとことコメント。「天王星は横倒しで回転している、変わり者の星」「M87は中心の超大質量ブラックホールが世界初撮影された銀河」みたいな、小学生でも分かる一言を添えています。
子供と一緒に触ってみるのが一番楽しい使い方かもしれません。「土星のリングって何でできてるの?」「アンドロメダって地球の何倍大きいの?」みたいな、ふと出てくる疑問を一緒に確かめる入口になればうれしいです。
実は、たった1日でここまで届いた
正直に書くと、最初は太陽系だけ作るつもりでした。「ものすごい先になれば、銀河系も作りたいな」くらいの夢の話として。
でもClaudeに相談しながら段階的に積み上げていったら、太陽系→近くの星→銀河→局所銀河群と、たった1日でここまで届いてしまいました。技術的に一番むずかしいと言われていた「太陽系と銀河を同じビューアで切り替える」のも、座標系をモードごとに分ける工夫で動きました。
このペースなら、いつかもっと先、銀河団とか観測可能な宇宙の地平線まで届かせることもできるかもしれません。気長に育てていきます。
触ってみてください
無料で、登録もログインもなく、スマホからもパソコンからも開けます。子供と一緒でも、一人で寝る前にぼーっと眺めるのでも、好きに使ってもらえたら。
使っているのは、NASAやSolar System Scopeのオープンデータ、HYGデータベースの恒星カタログ、astronomy-engine、satellite.js、Three.jsという無料のライブラリやデータ。誰でも調べれば追いかけられる、開かれた技術の上に乗っかって動いています。