ノーコードからコード直書きに切替えた話 – NPC

ノーコードで作り始めて、ある日先に進めなくなった
子供向けの育成記録アプリ「そだてる」を作ろうとしたとき、最初はノーコードツールから入った。AIと一緒に進めていく中で「まずはノーコードでやってみよう」という流れになり、物は試しでそこから始めた。コードを一行も書かずに、画面を組んで、ロジックをノードでつないで、データベースと接続して……というあれだ。 最初の数週間は順調だった。画面は思ったより簡単に作れたし、データの流れもGUIで見えるから「これは便利だな」と素直に思った。でも、機能を増やしていくうちに、だんだん雲行きが怪しくなってきた。 結論から言うと、自分は途中でコード直書き(Next.js + Firebase + Vercel)に切り替えた。今そだてるはβ版を公開できる状態まで来ている。同じように「ノーコードで先に進めなくなりつつある」人の参考になればと思って、切り替えの判断基準ごと書いておく。
どこで限界を感じたのか
ノーコードで作り始めてから、コード直書きに移るまでの流れは、ざっくりこんな感じだった。画面作成は順調
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条件分岐が複雑化
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限界を感じる
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コード直書きへ移行
1. 条件分岐が一気にスパゲッティになる
「無料プランなら登録は2人まで」「ベータユーザーは無制限」みたいな、少し条件が複雑になっただけで、GUIのアクションフローが画面いっぱいのノードグラフになる。コードならif文3行で済むものが、視覚的にどんどん追えなくなっていく。これがじわじわ効いてくる。
2. ちょっと凝ったUIを作るとどうせコードを書くことになる
標準のコンポーネントから一歩外れると、結局はカスタムウィジェット=コードを書くしかない。「だったら最初からコードで書いた方が早かったのでは?」と思う瞬間が必ず来る。ノーコードを名乗っていても、ある程度以上の凝ったものを作ると、結局コードの世界に半分足を突っ込むことになる。3. バージョン管理とAIレビューが効かない
これが個人的には一番大きかった。GitHubで差分が見えないので、何をいつ変えたのか後から追えない。AI(自分はClaudeを使っている)に「このあたりの設計どう思う?」と相談しようにも、画面のスクリーンショットを送るしかなくて、文脈が半分も伝わらない。コードが「テキスト」として外に出てこないツールは、AIとの協働には正直向かなかった。コード直書きに切り替えてみたら
「ゼロからコード書き直すのしんどそう」と最初は腰が引けた。でも結果として、こっちのほうが早かった。 ノーコードと、今使っているコード直書き構成を並べると、向き不向きがはっきり見える。ノーコードツール
- 立ち上がりは速い
- 画面数が少ないMVP向け
- 条件分岐が複雑になると先に進めなくなる
- AIにレビューしてもらいにくい
コード直書き(Next.js + Firebase)
- 初期セットアップはやや面倒
- 機能追加しても崩れにくい
- Gitで差分が見えるので安心
- AIと並走しやすい
とはいえ、ノーコードが全部ダメというわけじゃない
念のため書いておくと、ノーコードを全否定したいわけではない。向き不向きがあるだけだ。ノーコードがハマる場面:シンプルなランディングページ、フォーム、社内ツール、画面5枚で完結するMVPなど。早く出すことが正義の領域
コード直書きが向く場面:機能を継続的に追加していく本格アプリ、ユーザーがついているサービス、AIと協働で長く育てたいプロダクト
判断のキモ:「複雑さの天井」がどこにあるか。あらかじめ低い天井で見積もれるならノーコード、青天井になりそうならコードを選ぶ