Claude Codeと一緒にWordPressの操作マニュアルを作ってみた
Web制作の仕事をしていると、サイトを納品したあとにクライアントから「ここ、どうやって編集するんですか?」と聞かれることがよくあります。操作マニュアルを用意しておけば喜ばれるのはわかっているけれど、いざ作るとなると地味に手間がかかる。スクリーンショットを撮って、手順を整理して、わかりやすい文章にまとめて……と、気づけば数時間が溶けていることも珍しくありません。
今回、AI「Claude Code」を使って、WordPressサイトの操作マニュアルを約10分で作成した体験を紹介します。
Claude Codeとは
Claude Codeは、Anthropic社が提供するAIアシスタント「Claude」をターミナルから使えるツールです。
※ ターミナルとは、パソコンにコマンド(命令文)を入力して操作する黒い画面のこと。WindowsならコマンドプロンプトやPowerShell、MacならTerminal.appが該当します。
最大の特徴は、ファイルの作成や編集をAIに直接お願いできること。プログラミングの知識がなくても、日本語で指示を出すだけで動いてくれます。
今回作ったマニュアルの内容
あるクライアントAの飲食店予約サイト(WordPress製)の管理マニュアルを作成しました。カバーした内容は以下のとおりです。
- WordPress管理画面へのログイン方法
- メニューページの編集手順
- 予約プラグイン「Amelia」の基本操作
スクリーンショット付きで、初めての方でも画面を見ながら操作できる構成にしました。
実際の作り方の流れ
ステップ1:Claudeに相談する
まず「WordPressのマニュアルを一緒に作れる?」と聞いてみました。すると、必要な素材(スクリーンショットなど)のリストと、作業の手順を提案してくれました。「何から手をつければいいか」を一から考えなくていいのは助かります。
ステップ2:素材を集める
Claudeが出してくれたリストをもとに、管理画面のスクリーンショットを撮影しました。リストよりも多くのスクリーンショットが必要になったので、自分でファイル名にナンバリングをつけて管理しました。
※ ナンバリングとは、ファイル名に「01_」「02_」のように番号をつけて、順番どおりに整理すること。
ステップ3:Claudeにマニュアルを書いてもらう
撮影したスクリーンショットをClaude Codeに渡して、マニュアルの本文を作成してもらいました。Markdownで作成し、HTMLとPDFにも自動変換。PDF変換用のプログラムもClaudeが作ってくれました。
※ Markdownとは、見出しや箇条書きなどを簡単な記号で書けるテキストの書き方。「# 見出し」「- 箇条書き」のように書くと、きれいにフォーマットされます。
ステップ4:修正・調整する
出来上がったマニュアルは80点くらいの完成度でした。スクリーンショットにマーキングを追加したり、説明文の細かいニュアンスを修正したりして仕上げました。修正の仕方もClaudeに聞きながら進められたので、迷う時間はほとんどありませんでした。
※ マーキングとは、スクリーンショットに赤枠や矢印を入れて、注目してほしい箇所を示すこと。
つまずいたポイント
PDF変換用のプログラムを作る際に、何度かエラーが出ました。原因は、パソコンに入っていたNode.jsのバージョンが古かったことでした。
※ Node.jsとは、JavaScriptというプログラミング言語をパソコン上で動かすためのソフトウェア。Web開発ではよく使われるツールです。
Claudeが原因を特定してくれたおかげで、自分で対処できました。AIが問題の切り分けまでやってくれるのは本当にありがたいです。
やってみた感想
全体で約10分。手作業で作ったら数時間、もしくは数日はかかる内容です。
特に良かったのは、こちらの意図を汲んで構成を提案してくれること。「どんなことを書くとわかりやすいマニュアルになるか」をゼロから考えなくて済むので、頭のリソースを節約できます。100点満点ではありませんが、土台としては十分。足りない部分をあとから補えばいいという割り切りが大事です。
プログラミングができなくても、日本語で指示するだけでファイル作成まで完了するのは大きなメリットです。
まとめ
マニュアル作成のように「必要だけど後回しにしがちな作業」こそ、AIとの相性が抜群です。Claude Codeは日本語で指示できるので、プログラミング経験がなくても活用できます。
おすすめの使い方は、「80点の土台を素早く作って、あとから磨く」というスタイル。完璧を目指して手が止まるよりも、まずAIに叩き台を作ってもらって、自分の目でブラッシュアップするほうが圧倒的に早いです。スクショも叩き台に合わせて下線を追加して保存したりね。
「納品後のマニュアル、いつも後回しにしちゃうんだよな……」という方は、ぜひ一度試してみてください。
※この記事はNPCの中の人 azusaの実務経験をもとに書いています。