日本語タイトルが、いい感じの英語URLに変わるWordPressプラグインを作りました
WordPressで日本語のタイトルを書くと、URLがそのまま日本語スラッグになりますよね。これをAIで「自然な英語URL」に自動変換してくれるプラグインを作って、WordPress.org に公開しました。
何が違うのか
これまでの「日本語スラッグを英語に翻訳する」系のプラグインは、機械的に逐語訳するものが多くて、たとえば「採用情報」というタイトルだと recruitment-information という直訳になります。文法的には正しいのですが、英語ネイティブが実際に検索するときに使う言葉とはちょっとズレています。
NPC Slug Genius は、AIに「英語話者ならこのページをどう検索するだろう」と考えさせて、careers のような自然な単語を返します。
変換例
| 日本語タイトル | 機械翻訳系プラグイン | NPC Slug Genius |
|---|---|---|
| 採用情報 | recruitment-information | careers |
| 会社案内 | company-introduction | about-us |
| よくある質問 | frequently-asked-questions | faq |
| ものづくり補助金の申請方法 | how-to-apply-monozukuri-subsidy など長い直訳 | apply-monozukuri-subsidy |
「ものづくり補助金」のように日本独自の制度名は、ローマ字をそのまま残して周辺だけ英訳します。検索する人はそもそも「ものづくり補助金」で探すので、ローマ字の方が見つかりやすいんですね。
3つのAIから選べます
ChatGPT を作っている OpenAI、Claude を作っている Anthropic、Gemini を作っている Google。この3社のAIに対応していて、自分が使いたいものを選べます。
BYOK(Bring Your Own Key)方式といって、ユーザーが自分でAPIキー(AIサービスを呼び出すための鍵)を取得して設定する仕組みです。プラグイン側に課金は発生しないので、自分の使った分だけ自分のAI契約に請求されます。
気になる料金感ですが、どのAIでも1記事あたり1円もかからないくらいです。月に数十記事を投稿するブログでも、月100円もいかないと思います。
APIキーの取得方法
使いたいプロバイダを1つ選んで、そこの公式サイトでAPIキーを取得します。3つとも取る必要はありません。どれか1つで十分です。
① Anthropic Claude のAPIキー
console.anthropic.com にアクセスして、「Create Key(キーを作成)」ボタンから取得します。最初に最低$5チャージしておく必要があります。

② OpenAI ChatGPT のAPIキー
platform.openai.com/api-keys にアクセスして、「Create new secret key(新しい秘密鍵を作成する)」から取得します。事前に Billing 画面で最低$5のチャージが必要です(自動チャージはOFFにするのがおすすめ)。

③ Google Gemini のAPIキー
aistudio.google.com/apikey にアクセスして、「Create API key(APIキーを作成)」から取得します。Googleアカウントがあれば、最初は無料枠で試せます。

取得したAPIキーは、WordPress管理画面の「設定 → NPC Slug Genius」で貼り付けるだけで使えます。プラグイン側の設定画面でも、選択したプロバイダの取得先リンクが表示されるので迷いません。
既存サイトに入れても、URLが急に変わったりはしません
「URLが勝手に変わったら、外部から貼られているリンクや SEO評価が切れちゃうのでは?」という心配があると思います。そこは安全側に倒した設計にしています。
- プラグインを有効化する前に作られた投稿は、対象外。既存のURLは絶対に書き換えません
- 手動で編集したスラッグは、それ以降そのまま。「自動で生成された後、自分で少し直したい」場合も大丈夫
- APIキー未設定 or AI側が応答しない時は、何もしない。WordPress標準のスラッグ動作のままになります
「既存の日本語スラッグも一括で英語化したい」という人向けに、設定画面で明示的にオプトインできるチェックボックスも用意しています。デフォルトはオフです。
使い方は3ステップ
- WordPress管理画面 → プラグイン → 新規追加で「NPC Slug Genius」を検索してインストール・有効化
- 設定 → NPC Slug Genius を開いて、使いたいAIを選択(Claude/ChatGPT/Gemini)し、APIキーを貼り付け
- あとは普段通りに日本語タイトルで投稿を保存するだけ。スラッグが自動で英語になります
作るのを手伝ってくれたのは、いつものClaude
このプラグインも、いつも一緒に作業してくれている Claude(Anthropicの会話AI)と一緒に作りました。私が「日本語スラッグの問題、既存プラグインだとどれも機械翻訳でしっくりこないんだよね」とぼやいたところから始まって、Claudeが「Few-shotプロンプトで30本の例を学習させたら自然な英語にできそうですよ」と提案してくれて、そのまま実装まで進んだ感じです。
WordPress.org の審査も今日通って、その日のうちにバージョン1.1(ChatGPT・Gemini追加)まで一気にリリースできてしまいました。設計の段階で「AdapterパターンでProviderを切り替えられる構造」にしておいたのが効いて、新しいAIを足すのが本当に簡単でした。
使ってみてください
プラグイン自体は無料で使えます。実際にスラッグを英語化するにはAIのAPIを接続する必要があります。現時点でgoogleのAPIであれば無料枠で利用できそうですが、googleの仕様が変更になったら、APIキーを課金する必要がでてきます。月に数十記事書いたとしてかかるコストは100円ほどです。英語スラッグを検索して色々決めるのに時間がかかる場合、あなたの時給が100円以上だとすると、大幅にコストカットになるのではないでしょうか。
気になった方はぜひインストールしてみて、感想を教えてもらえると嬉しいです。バグ報告や機能要望は GitHub Issues か、メールでお気軽にどうぞ。
- WordPress.org プラグインページ: https://wordpress.org/plugins/npc-slug-genius/
- プロダクト紹介ページ: https://n-pc.jp/products/npc-slug-genius/
- GitHub: https://github.com/npc-jp/npc-slug-genius