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AIチーム24人をドット絵のギルドにしてみた

Claude Code で24人ぶんのエージェント(AIの担当者)を動かしているのですが、名前と役割がずらっと並んだ一覧を見ても、誰が何をしてくれる人なのかが、まるで頭に入ってきませんでした。それならRPGのギルドにしてしまえばいいのでは、と思い立って、ドット絵のギルドホールを作った日の話です。

※「エージェント」とは、AIに役割を持たせた担当者のことです。「ブログを書く人」「調べものをする人」のように仕事の内容ごとに分けておくと、頼みごとをそのまま渡せます。

一覧表では、24人の顔がどうしても覚えられなかった

エージェントは、必要になるたびに一人ずつ足してきました。調べものの人、見積りの人、記事を書く人、セキュリティを見る人。気づいたら24人です。

困ったのは、増えたあとです。役割名が縦に並んだ一覧を開いても、字面が似ていて、誰に頼むのが早いのかが毎回わからない。人の名前と顔が結びついていない状態でした。会社に24人いるのに、全員が同じ服を着て同じ席に座っている、みたいな感じです。

そこで、一覧表を見やすくするのはやめました。かわりに、24人が住んでいる場所を作ることにしました。RPGのギルドです。冒険者が集まって、受付があって、壁に依頼の貼り紙がある、あの部屋。役割は「職業」に置き換えれば、そのまま絵になります。

ギルドホールに置いたもの

受付と掲示板:仕事の依頼票が貼られる壁。ギルドの中で、いちばん目立つ場所に置きました。
24人のメンバー:エージェント一人ずつにドット絵のキャラをあてて、役割を職業として見せています。
出動の演出:いま働いているメンバーが、ギルドから出ていく動きをします。座っている人と、出ていった人が見て分かります。
背景とキャラの絵:ギルドの部屋も、24人の姿も、AIに描いてもらいました。自分で全部描くのは無理でした。

※「ドット絵」とは、四角い点を並べて描く絵のことです。昔のファミコンのゲーム画面が、まさにこれです。

飾りで終わらせないために、フックで実際の稼働とつないだ

ここが今回いちばん考えたところです。絵だけ作ると、ただの壁紙になります。ギルドにメンバーが並んでいても、実際に働いているかどうかと関係がないなら、それは嘘の看板です。

なので、本物の稼働とつなぐことにしました。使ったのはフックです。

※「フック」とは、決めたタイミングで自動的に処理を差し込める仕組みのことです。今回は「エージェントが動き始めたとき」「仕事を終えたとき」に、こちらが用意した記録の処理が勝手に走るようにしています。

「エージェントが実際に動いたら、その記録をギルドの掲示板に貼れる形で書き出してほしい」とClaudeに頼みました。返ってきたのは、フックで稼働の記録を残して、ギルドの画面側がそれを読んで貼り紙にする、という流し方です。自分はその形で組んでもらいました。

Step 1
仕事を頼む
Step 2
フックが記録する
Step 3
掲示板に依頼票が貼られる
Step 4
担当が出動する

これで、ギルドホールを開くだけで、今日どのメンバーが働いたのかが見えるようになりました。作業のログを追いかけるより、ずっと早いです。文字を読まずに、部屋を見ればいい。

気づき①:絵にすると、ずっと座っているメンバーが目につく

一覧表のときは、まったく気にならなかったことがあります。使っていないエージェントの存在です。

ギルドの絵にすると、これが一目で分かってしまいます。出動していくメンバーの隣で、受付にずっと座ったままの人がいる。一覧の行として並んでいるうちは同じ重さに見えていたのに、部屋に置いた瞬間、働いている人とそうでない人に差が出ました。

役割を足すのは簡単なので、つい増やしてしまいます。増えたものを見直すきっかけとしては、表よりも絵のほうが効きました。これは作ってみて初めて分かったところです。

気づき②:AIに絵を頼むときは、先に世界観を文章で決めておく

背景とキャラの絵はAIに描いてもらいました。ここで一つ、やり方を変えた場面があります。

1枚ずつ思いついた順に頼むと、雰囲気がそろいません。同じギルドの中にいるはずなのに、絵の空気が違う人が混ざる。なので、ギルドがどういう場所なのかを先に文章で決めて、絵を頼むたびに毎回それを添えるようにしました。人を増やすときも、同じ文章を渡せば同じ部屋の住人として出てきます。

絵の指示を頑張るより、世界観の一文を用意しておくほうが早い、という順番でした。

ゲームモードから、お店に入ってもらう

もうひとつやりたかったのが、このギルドをホームページ側に出すことです。自分だけが見る管理画面で終わらせず、来てくれた人が遊べる「ゲームモード」として置いて、そこからお問い合わせまで歩いていけるようにしました。ギルドに入って、受付まで行ける、という並びです。

ふつうの紹介ページ
できることを文章で並べて、最後にお問い合わせボタンを置く形。読んでもらえれば伝わりますが、そもそも読むのに体力が要ります。
ギルドのゲームモード
部屋に入って、24人がいるのを見て、そのまま受付まで進む形。何ができる屋号なのかを、読ませずに見せられます。

屋号が「npc」なので、ゲームの村人という名前とギルドの相性は良いはずだと考えました。ここは効果を測って決めたわけではなく、自分の判断です。真面目な紹介文をもう1本増やすより、こっちのほうがnpcらしい入り口になると思いました。

https://n-pc.jp/guild

AIチームは、見える形にしたほうが使う

今回いちばん実感したのは、道具の中身が見えていないと、持っていることを忘れるということでした。24人いても、一覧が字面のままだと、結局いつも同じ数人にしか頼まなくなります。顔と職業がついて、働いたら掲示板に出るようになってから、頼む相手の幅が広がりました。

もし同じように役割ごとのエージェントを増やしていて、一覧を見るのが面倒になってきた人がいたら、絵にしてしまうのも一つの手だと思います。ギルドじゃなくてもいいはずです。会社でも、宿屋でも、船でも、自分が見て楽しい場所であれば、開く回数が増えます。開く回数が増えると、使う回数も増えました。

飾りにしないための一点だけは、おすすめしておきたいです。実際の稼働とつなぐこと。そこがつながっていないと、見るのをやめてしまいます。