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3Dプリンター Bambu Lab A1 miniを選んだ理由 – NPC

3Dプリンターが気になるけど、何を買えばいいかわからない問題

「3Dプリンター、面白そうだな」と思ってからが長かった。

調べれば調べるほど機種は出てくるし、方式の違いはあるし、価格帯もバラバラ。Amazonのレビューを読んでも「初心者にはおすすめ!」と書いてあるものが5機種も6機種もある。結局どれがいいのかわからなくて、ブラウザのタブだけが増えていく——そんな経験、ないだろうか。

自分もまさにそうだった。フリーランスのWeb制作者として普段はコードと向き合っているけど、デジタルだけじゃなくて「手で触れるモノ」も作りたい。そう思って3Dプリンターの世界に足を踏み入れた結果、最終的にBambu Lab A1 miniを選んだ。

この記事では、購入前に調べたことと、なぜこの機種にたどり着いたのかを整理して書いていく。これから3Dプリンターを買おうとしている人の判断材料になれば嬉しい。

まず知っておきたい:3Dプリンターの方式の違い

3Dプリンターと一口に言っても、造形の方式がいくつかある。家庭用で選択肢に入るのは主に2つ。

FDM方式(熱溶解積層方式)

プラスチックの糸(フィラメントと呼ばれる)を熱で溶かして、ソフトクリームのように積み重ねていく方式。家庭用3Dプリンターの主流で、材料費が安く、扱いやすい。仕上がりは積層の跡が少し残るが、実用品を作るには十分。

※「フィラメント」とは、3Dプリンターの材料となるプラスチックの細い糸のこと。リールに巻かれた状態で販売されており、1kgあたり2,000〜4,000円程度。

光造形方式(レジン方式)

液体の樹脂(レジン)に紫外線を当てて固める方式。FDMより圧倒的に細かい造形ができるので、フィギュアやジュエリーの原型制作に向いている。ただし、レジンの取り扱いに換気や手袋が必要で、後処理も手間がかかる。

自分の目的は「デスク周りの実用品」や「ちょっとしたグッズ」を作ること。精密なフィギュア制作ではないので、FDM方式一択だった。

光造形方式
  • 非常に高精細な造形が可能
  • フィギュア・アクセサリー向き
  • 換気・手袋など取り扱い注意
  • 後処理(洗浄・二次硬化)が必要

FDM機種の選定:何を基準に比較したか

FDM方式に絞った後も、候補はたくさんある。自分が重視したポイントは以下の5つだった。

セットアップの簡単さ:組み立てに何時間もかかる機種は避けたい。開封してすぐ使い始められるか
印刷品質と速度:きれいに、かつ速く出力できるか。待ち時間が長すぎると挫折する
静音性:自宅の作業デスク横に置くので、騒音は死活問題
造形サイズ:大きすぎるものは作らないが、小さすぎても困る
価格:初めての1台なので、失敗しても痛すぎない金額

候補に上がった機種たち

調べていく中で、最終候補に残ったのは3機種。

Creality Ender-3 V3 SE——3Dプリンター界の定番中の定番。価格が3万円台と安く、情報量が圧倒的に多い。ただし、印刷速度は控えめで、細かい調整を自分でやる場面が出てくる。「いじるのが楽しい人向け」という印象。

AnkerMake M5C——モバイルバッテリーで有名なAnkerの3Dプリンター。アプリ連携が充実していて、見た目もスマート。ただし、専用スライサー(3Dデータを印刷用に変換するソフト)の評判がいまひとつだった。

Bambu Lab A1 mini——中国のBambu Lab社が出しているエントリーモデル。印刷速度、品質、セットアップの簡単さ、どれも高水準。価格は約3万円台後半。

※「スライサー」とは、3Dモデルのデータを3Dプリンターが読める形式(Gコード)に変換するソフトのこと。印刷の品質やスピードはスライサーの設定に大きく左右される。

Bambu Lab A1 miniに決めた理由

最終的にA1 miniを選んだ理由を正直に書く。

理由1:箱から出して15分で印刷開始できる

これが一番大きかった。3Dプリンターは「買ったはいいけど組み立てで挫折する」という話をよく聞く。A1 miniはほぼ完成品の状態で届き、数本のネジを締めるだけで組み立てが終わる。自動レベリング(印刷台の水平調整を機械が自動でやってくれる機能)も搭載しているので、面倒な手動調整が不要。

理由2:Bambu Studioの完成度

Bambu Lab純正のスライサー「Bambu Studio」がとにかく使いやすい。プリセット(あらかじめ用意された最適な設定)が充実していて、初心者でもデフォルトのままでかなりきれいに出力できる。他社のプリンターだと、スライサーの設定を自分で追い込む必要があるケースが多いが、ここの手間がほぼゼロ。

理由3:印刷速度が速い

最大500mm/sという速度は、Ender-3あたりと比べると体感で倍以上。小物なら30分〜1時間で出力できる。この速さのおかげで「ちょっと試しに出力してみるか」という気軽さが生まれる。3Dプリンターは試行錯誤が前提なので、1回の印刷に何時間もかかると心が折れる。

Bumbuのマーケットで色々な3Dプリンターの猛者たちが作ったモデル印刷できる。
https://makerworld.com/ja

 

スマホスタンド ついでにいい音出せるやつ
パーツを分けて、違う色で出してみた。

歯磨き粉チューブを捻って使い切るやつ
同じアイテムでも、別の人が微調整したモデルもあったりする。

ヒックとドラゴンのナイトフューリー
三男がハマってるやつ。

 

理由4:AMS liteで多色印刷にも拡張できる

別売りのAMS lite(自動材料切り替えシステム)を追加すると、最大4色の多色印刷ができるようになる。最初から多色をやるつもりはなかったが、「将来やりたくなったら拡張できる」という安心感があった。そのうち買ってしまうと思う。

※「AMS lite」とは、Automatic Material Systemの略。複数のフィラメントを自動で切り替えながら印刷する装置。色の異なるフィラメントをセットしておくと、1回の印刷で複数色のモデルが作れる。

選定から購入までの流れを整理するとこうなる。

方式を決める
(FDM or 光造形)
優先項目を整理
(速度・静音・価格…)
候補3機種で比較
→ A1 miniに決定

買う前に「やらなくてよかったこと」と「やっておいてよかったこと」

やらなくてよかったこと

スペック表の数字を細かく比較しすぎること。ノズル温度の上限が300℃か260℃か、ビルドプレートの素材がPEIかガラスか——こういう細かい違いは、初心者のうちはほとんど関係ない。特殊なフィラメントを使うのはもっと先の話なので、基本スペックが水準を満たしていれば十分。

やっておいてよかったこと

YouTubeで実際の印刷動画を見ること。スペック表ではわからない「動作音」「実際の仕上がり」「セットアップの様子」が動画だとよくわかる。特に動作音は、同じ部屋で作業する場合に重要な判断材料になる。A1 miniは動作中もそこまでうるさくなく、これは動画で確認できたからこそ安心して購入できた。

「何を作りたいか」を3つ以上リストアップすること。漠然と「3Dプリンター欲しい」だと、買った後に何を出力していいかわからなくなる。自分の場合は「キーボードチルトスタンド」「ケーブルホルダー」「フットスイッチトッパー」と具体的に書き出していたので、届いた当日から迷わず印刷を始められた。

まとめ:初めての1台は「迷わず使える」が正義

3Dプリンター選びで一番大事なのは、「買ったその日から迷わず使えるか」だと思っている。

どんなに高性能な機種でも、組み立てに3時間かかったり、設定の追い込みで1週間使ったりすると、モチベーションが先に消える。特に初めての1台は「印刷の楽しさ」を最短で体験できることが重要で、その点でBambu Lab A1 miniは自分にとって正解だった。

もちろん、Ender-3のようにカスタマイズ性が高い機種にも良さはある。いじること自体が楽しい人にはそちらが合うかもしれない。大事なのは、自分が何を重視するかを先に整理してから選ぶこと。スペック表の数字に振り回されず、「自分の使い方に合っているか」で判断する。

これから3Dプリンターデビューを考えている人の参考になれば幸いです。

※この記事はNPCの中の人の実務経験をもとに書いています。

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